刀語① 絶刀・鉋

刀語① 絶刀・鉋  Amazon
コミカル⑤燃える③バトル②
西尾維新刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)講談社,2007


戯言シリーズの西尾さんと竹さんが再びコンビを組んだ、全十二巻予定のシリーズ一巻目。虚刀流の六代目当主である父親を亡くし、姉・七実と七代目当主である弟・七花が二人で暮らす孤島に、奇策士を名乗る美女・とがめがやってくる話。
虚刀流という刀を使わない剣士という設定も新鮮ですなー。肉体労働担当である七花の、頭を使わないバカっぷりも見所。とぼけたような性格が楽しいです。
七花の理解がなかなか追いつかないので、刀鍛冶・四季崎記紀が鍛え上げた曰くつきの刀十二本を収集する旅に出てくれないかというとがめの頼みも、思ったように先に進みません。
ぐずる七花を誘い出す決め台詞「鑢七花。わたしに惚れていいぞ」にはシビれました。私だったら四の五の言わずについていくのに〜。つか、とがめはどれだけ自分に自信を持っているんだよ!
真庭忍軍の頭領・蝙蝠との戦いも楽しかった。こういうノリノリな戦闘シーンは大好き。どこまでも真剣にさせてくれないこの感じがいいですね。主人公が真剣を持っていないだけに。
変な技がこれでもかと出てきますし、決着のつけ方もある意味バカらしくてよかったですよ。次回以降のバトルも期待してます。
そうそう、最後の一文でシリーズ全体の結末が明かされちゃってるんですけど、大丈夫でしょうか。まあ言ってみただけで、実際は西尾さんだし安心できますけどね〜。


西尾維新さんの作品感想


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