ゼロの使い魔

コミカル④ファンタジー④燃える②
ヤマグチノボルゼロの使い魔 (MF文庫J)メディアファクトリー,2004


(ネタバレを含んでいます。ご注意を)アニメ化も果たしたヤマグチさんのシリーズ一巻目。
主人公の才人はルイズという少女に、魔法使いは貴族それ以外は平民という別世界に召喚され、使い魔としてご奉仕させられることになります。脱ぎかけのルイズのカラーイラストがいやらしいな。万歳。
ルイズとキスを交わした才人は部屋に呼ばれ、寝るために服を脱ぎ始めたルイズとその裸体を目撃することに。そして、部屋に一つだけのベットで待つルイズの命令に、順応性の高い才人は従います。その上、脱ぎたてホヤホヤ使用済み白パンティを洗濯させられる才人。なんてマニアックなんだろう。「癖になるからダメ」という言葉も印象的。
でも、ルイズのされるがままにされては男が廃ると、反撃を仕掛けます。う〜ん、パンツのゴムに切れ目をいれるなんて羞恥責め、私には考え付かないよ。落ちたパンツが足に絡まりルイズは転び、学院という公共の場で下着だけではなく見えちゃいけない部分まで見せちゃいます。物語の中でルイズは、「敵に後ろを見せない者を、貴族と呼ぶのよ!」と発言していますが、後ろではなくアソコは見せてもいいようです。
それにしても、授業中に堂々と女の子のパンティを覗いたりと、才人のやることなすこと本当にエロいよ。自分だけを見て欲しい、満足させて欲しいルイズにお仕置きされると分かっているはずなのにね。きっとMに違いない。
あっ、でもルイズを満足させればいいのか。「……おいおい、昼間は威張ってるくせに、寝床じゃ甘えんぼさんだな」とか「ルイズ、ルイズ、そんなところネコみたいに舐めるなよ……」なんて言葉を言わせてる分には大丈夫ですね。


もっとも、エロいのは才人だけではありません。学院長もそうです。とある理由から学院での仕事を辞めることができず耐えることしかできない秘書に対して、お尻を触るのは当たり前、「真実はどこにあるんじゃろうか? 考えたことはあるかね?」なんてもっともらしいことを言いつつスカートの中を覗いたりも。見事な言葉攻めです。


順風満帆に主従関係を気づきつつあった才人とルイズですが、ルイズの天敵でありナイスバディなキュルケに才人が迫られます。ベットの上でなされるがままにキスとかもしちゃいます。もちろん、ルイズにその現場を目撃され、後に乗馬用の鞭でお仕置きされます。それで、さらにルイズへの愛を深める才人がすごい。頭を踏んづけられても、愛を深めるだけ。Mだし、ロリコンだから。
胸がぺったんこという意味のゼロの二つ名を持っており、その上ツンツンしているルイズは才人にとって神なんでしょうね。ルイズもルイズで、「もっと大きくて太いのがいいわ」なんて刺激的な発言をするんだから手に負えない。
かわいそうなのはキュルケだよな〜。貴族だから平民に肌を見せるつもりもなかっただろうに、平民のエロいオヤジに向かってシャツのボタンをはずしスカートの裾を持ち上げたりしてまで、才人を手に入れようとしているのに……。
思い余ったキュルケはルイズに才人をかけて勝負を挑みます。勝負の内容は、どちらが先に才人を解放させ気持ちよくさせられるか、というもの。才人はロープで縛られ、ルイズとキュルケの二人に責められます。ルイズの天にも昇りそうな激しい責めを受けつつも、キュルケの穏やかな責めに軍配が上がります。


さてさてそんな三人ですが、学院から盗まれた宝物を取り返すために出かけます。盗まれたのはなんと大人の玩具。敵と対峙することになるのですが、大人の玩具を装備した才人のマグナムが火を噴き、白いアレを伴いつつ敵の体に命中。……いや、マグナム以上だけどな。なにせ近くにいたルイズにかからぬように遠ざけるほどだし。
その配慮は正解でしょう。発射し命中した余韻が辺り一面に降り注ぎ、見ていただけのルイズも腰が抜けちゃいましたし。もちろん、直撃した敵に至っては昇天してしまい、下半身の感覚しかなくなり動けなくなるほど。


なんだかんだで、ルイズと才人のいちゃつきっぷりが目立つお話でした。才人の特技の謎とか残されたままだし、次巻以降で明らかにされるのかな?
同著者作品感想一覧
この小説が好きな人にお勧めする③
高橋弥七郎さんの小説『灼眼のシャナツンデレ少女と異能アクション。→九巻感想
豪屋大介さんの小説『A君(17)の戦争』いじめられっこが異世界で能力発揮。→八巻感想
上月司さんの小説『れでぃ×ばと!』御主人様と執事という環境に放り込まれます。→感想
① 灼眼のシャナ Amazon② A君(17)の戦争 新装版 Amazon③ れでぃ×ばと! Amazon