山田玲司絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.2) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)小学館,2004


山田さんが絶望に効くクスリを捜し求めて様々な人にインタビューを敢行するシリーズ二作目。今回は九名のかたにインタビューしてます。
なにが何でもみんなを楽しませたいという宮間官九朗さんの姿勢はすごいな〜。ひたすら地元、ひたすら男という『木更津キャッツアイ』を一度も見たことないので、見てみたい気分になりました。幼児虐待など嫌なニュースが頻発する中で、坂本洋子さんは十人以上の子を里親として育て上げたそうです。肝っ玉母さんというかなんというかパワフルで。母親って偉大かもと思った。
グリーンピース・ジャパン元事務局長さんの木村雅史さんの話も面白かったな。局長は公募で選ばれるとかの知識以前に、グリーンピースが何やってるのかほとんど知りませんでしたから。名前と環境について何かやってるなって程度。「楽観的な行動は悲観的思考よりいい。」という言葉も自分にぴったりかも。シルバーアクセサリのデザイナーである田邊亜紀子さんの「死ななくても人生は多分リセットできる……」という言葉も好きだな。
歌手であり詩人でありまた作家である町田康さんは、タフな生き方してるな。『パンク侍、斬られて候』を書いた人だと思うと感慨深い。一番気に入った話は最後の荒俣宏さん。ものすごい奇人だけど美人な奥さんもいるそうです。生きがいを見つけるこつは、マゾ精神を持つことと明るい偏執狂になることなんだとか。一つのことにこだわらず、三つも四つもやりたいことを広げといて、いくつかは諦めるのが肝心という考え方もいいな。
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