葉月さんや那波さんは姉妹が大切なんだろうな〜温かいよ


五十嵐雄策乃木坂春香の秘密〈5〉 (電撃文庫)メディアワークス,2006


サンタの格好も似合ってるお嬢様の春香とこれといって特徴がないはずなのにもてる裕人コンビの迷走シリーズ第五弾。サンタさん登場ということで、クリスマスのお話です。前巻の文化祭をへて、少しだけとはいえ裕人のことを気になり始め、積極的になってきた春香がいい。そんな春香はお金に不自由してないはずなのに、バイトがしたいと打ち明けます。もちろん、バイト先はメイド喫茶なのですね。ドジっ娘なところが十分に発揮されるのはご愛嬌。
触発されて裕人がバイト探ししていると、なぜか天王寺家の執事選考会に引っ張ってこられて、「絶対零度の氷姫」の二つ名をもつ天王寺冬華の臨時専属執事として雇われます。この冬華は一つの話を聞けば十のわがままが返ってくるような性格ですが、根気よく付き合う裕人のおかげで、打ち解け始めます。まあでも氷の武装が溶けるのは、本当に表面の一ミリくらいでしょうかねー。
お金を稼ぐものの肝心のプレゼント選びを忘れていた裕なのですが、プレゼント選びの相手は転校生の椎名。弱い部分を見せてくれるなど、椎菜も一応の望みをかけてきます。待ちに待ったクリスマスパーティーでは春香の妹・美夏も甘え上手を生かして裕人に近づいてくるし、先ほどの冬華もいるしで天然フラグ立て男ほどダメなのはないな。決してうらやましいわけじゃないぞ〜。
クリスマスパティーの企画として、春香と美香の姉妹は色っぽいサンタコンビや、那波さんと新キャラである戦闘メイドのアリスちゃんによるトナカイのコスプレも目の保養にいいのですが、一番は葉月さんのクマかな。インパクトがあったというか、葉月さん壊れ始めたか?! クリスマスの締めは、今までになかった押しの強さで春香による裕人の看病が始まります。おでことかあ〜んとかベットでの介護はもうお約束ですね〜。押し倒し&着衣の乱れも完璧にマスターしてます。部屋の定番アイテム・アルバムも登場。看病イベントはちょいと続くんですが、エピローグでもう一仕事してくれました。ありがとー。
表紙絵の配色とか好きなんだけど、見えない。てか、パンツはいてない、だろうか。カラーのキャラクター紹介でもなかなか見えないからどうしたんだろう、と思っていたけど、挿絵はパンもろだったので安心した。……心配するところが違うようにも思うが。巻末にはしゃあさんのキャララフもついていてお得。春香と美夏の眼鏡姿も見逃せない。
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