ねこ耳凛ちゃんかわいいなギャグxギャグ 新井輝『築地俊彦『水城正太郎『師走トオル『田代裕彦『吉田茄矢『


新井輝,築地俊彦,水城正太郎,師走トオル,田代裕彦,吉田茄矢,あざの耕平ネコのおと―リレーノベル・ラブバージョン (富士見ミステリー文庫)富士見書房,2006


富士見作家さんによるリレー小説。デスノートの如く不思議なルールがついている日誌を巡る騒動が、七人の作家さんによって描かれています。悪ノリもここまでくるとすごいですね〜。
トップバッターは新井さん。健一だけでなく綾も富士見須学園に通っているという設定。綾がブラジャーしてこないとかはいつも通りか。でもいつも以上にいやらしい描写が多かったような気がします。二番目は築地さん。ねこ耳が生えてしまった凛が式森に相談する話。日誌に書く内容を相談しているところは面白かったー。
三番目は水城さん。これまではキャラたちが動いていたけど、今回は作者本人たちの話になっています。自分の小説に出てくるキャラと付き合いたいとか付き合いたくないとかの談義が行われるわけで。まあ結局はノートの話になるんですが、このオチは何!? 四番目は師走さん。今度も作者の視点で書かれており、なぜか師走さんが囚人として逮捕されています。キャラに弁護される作者って一体……。レーベルの存在をネタにしているし、このオチは何!?
五番目は田代さん。ナヴィと作者の対話によって、なんとかこれまでの話を整理しようと苦心しています。「俺はミステリを書くのは二冊で諦めた!」って、自分がどんな位置づけされているのか把握した上でネタにしてるよ、恐ろしい。六番目は吉田さん。殺人事件の捜査としてホンダが日本にやってきて、恐怖の連続殺人事件が発覚します。ここでもまた電撃と対比するなど完璧にレーベルをネタにしまくってるし〜。そうそう、吉田さんがはてなに「ドジっ娘美少女作家」と書かれたのはこの人の仕業だそうで。
トリはあざのさん。これまでの伏線が一つに収束されます。連続殺人のとんでもない動機が明らかになるところは必見。笑った。