ネイチャーって英語で書かれてるんじゃないのかなヒールxコミカル


月見草平桜乃きらほの魔法医カルテ (MF文庫J)メディアファクトリー,2006


どんな話なのかまったく知らずに読んだら、最初の展開に驚いた。だって主人公・きらほが朝起きると突然お尻にしっぽが生えていたとかだし。で、ついでに言うとこれがクラスメイトの秀才で美形でスポーツ万能な朝永にばれちゃいます。女の子のお尻に生えてるしっぽが男にばれるんだから、やっぱりしっぽ以外にもいろいろ見られちゃうお決まりのパターン。万歳。
委員長というあだ名だけど委員長じゃないきらほの友人・智子に相談したりしますが、結局は超常現象的な病症を解決する医院に駆け込みます。だけど、手術するにはお金が足りないわけで、体で払うように迫られます。最初は拒むものの、語尾に「にゃ」がつき始めるなど、しっぽから始まった変化は範囲を広げていくため、なし崩し的に体で支払うことになります。万歳。
親にも見られたことのない恥ずかしい場所を見られ、奥まで突っ込まれ一つ大人になったきらほは、弱みを握っている医者のいいなりになることに。最初は契約だからと嫌々だったきらほも、もともとナパーム弾と呼ばれていたほど直情的だった性格がわざわいしてか、新しい世界に目覚め始めます。「恥ずかしいから、あまりいじるな」という言葉が印象的。万歳。
二話目の「きらほの往診」では、大金持ちなハーフの女子高生・鞠菜ちゃんが巻き込まれます。医者にはひどいことをされ、きらほからもトイレで服を脱がされ、生まれたままの姿にさせられるなどの仕打ちを受け、鞠菜ちゃんは死ぬことを決意します。しかし、その決意もむなしく気を失っている間に、きらほの手によって医者の下に運び込まれます。「プルンと小ぶりな林檎を二つ並べたような真っ白い双丘が露になる。」という描写が印象的。万歳。
さてさて、このシリーズの特徴はトラウマとの対決だけじゃなく体の治療もすることでしょうか。もちろん、普通の手術とは違うわけですが、なかなか面白い手術シーンが展開されています。魅力的な鞠菜ちゃんも、次回からはレギュラーキャラになるのかな? 続きも読んでみたいし、鍵師シリーズのほうも読んでみたいと思う。
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