女の子らしいヨーコちゃんがやたらと可愛く思えてきたヒートxコミカル


海原零銀盤カレイドスコープ〈vol.5〉ルーキー・プログラム:Candy candy all my rules (集英社スーパーダッシュ文庫)集英社,2005


フィギュアスケートを舞台に、100億ドルの美貌を持つ主人公・タズサが活躍する「銀盤カレイドスコープ」シリーズ五巻目。一・二巻でタズサが壁にぶち当たり、三巻で幽霊のピートくんを絡めた恋愛話をやり、四巻では妹のヨーコの視点からタズサの強さが描かれていました。そして五巻ではついに世界トップレベルの戦いが描かれる……と思いきや、まだでした。考えてみれば、副題がルーキープログラムだもんね。
そのルーキーは、歌って踊って滑れるアイススケーター兼アイドルのキャンドル。キャンドルは、ヨーコとは違った感じの妹のように思えてきましたよ。前回が七光り問題だとしたら、今回はスポーツ選手のアイドル化がテーマなのかな。
前回よりも毒舌が発揮されているけれど、タズサが随分と大人になった印象。他人の視点でみるとタズサのすごさが客観的に伝わってきますね〜。そんなタズサにふとしたきっかけで恋に落ちたのが、キャンドルの兄でありロックスターでもあるエアー。なかなか粋な男です。彼がタズサに対して立てた謎のフラグの行方も気になります。
審査員のジャッジではなく、観客が審査するオーディエンスコートって実在するのかな? 小説の中だけでしょうか。何はともあれ、最後はタズサとキャンドルの一騎打ち。うーん、同じ妹(的)なキャラでもヨーコとキャンドルじゃ後味がまったく違いましたよ。キャンドルの今後の活躍に期待を込めつつ、次巻を読みたいと思います。
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