色々と問題が重なりあってきますバトルxヒート


浅井ラボ灰よ、竜に告げよ―されど罪人は竜と踊る〈2〉 (角川スニーカー文庫)角川書店,2003   類似検索


互いに癖の強すぎるコンビ、ガユスとギギナが活躍するされ竜シリーズ二巻目。ゆるいシーンでも緊迫した場面でも交わされる二人のやりとりがくせになります。この二人のやりとりを筆頭に、魅力的なキャラが多数登場します。文章もキャラもアクの強さは戯言シリーズなみ。私の好みはジャベイラという女性。もうぶっ壊れ具合がたまらんのですよー。
ガユスの彼女であるジヴもけっこう存在感あり。初っ端からコスチュームプレイを楽しんだりしていてなかなか愉快でいいですな。ガユスとジヴの関係を巡る問題という非常に身近な問題に始まり、身代金搬送までの護衛だとか、異世界からの化け物退治とか色々事件が錯綜しています。このほかにも暗躍などありますし。前回よりもさらにページ増えたのも仕方ないですね。
頭蓋骨のホーリーグレイル ③
電撃のダークファンタジー『頭蓋骨のホーリーグレイル (電撃文庫 (0690))』を彷彿とさせる展開も途中で挟まれています。最後の締めくくりも、考えさせられちゃいますね。基本は王道の熱い展開なんだけど、鬱い展開がないでもないですよ。ライトにしては結構ヘビーです。ガユスたちだけが正義というわけではなく、白黒はっきりする問題じゃないってのがなかなか苦味もありいい感じです。
熱い展開はおもに戦闘描写。今回は戦闘回数が増えたように思います。まあ、そもそものページ数自体が増えてるだけで戦闘中の表現がどれだけ増えたのか知れませんけど。もしかして、減ってる? 戦闘においては、咒式と呼ばれる技の応酬がかっこいいです。化学だし、漢字ばかりだし(笑)ガユスたちの過去とか伏線も多く張られており次も期待です。


③ ダブルブリッド 8巻② 円環少女① ウィザーズ・ブレイン 7巻
この小説が好きな人にお勧めする③
三枝零一さんの『ウィザーズ・ブレイン』シリーズ。魔法士と呼ばれるものたちの戦い。→感想
②長谷川敏司さんの『円環少女』刻印魔道師と呼ばれる少女の戦い。→感想
中村恵里加さんの『ダブルブリッド (電撃文庫)』シリーズ。あやかしと呼ばれるものたちの戦い。