桜庭一樹GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神― (富士見ミステリー文庫)富士見書房,2005


人気ミステリシリーズGOSICKの番外編とも言うべき短編集。本編の前日談です。本編では見られない意外な一面を見ることができるかも。
なんかいつも以上の急展開が。特に序盤。愛すべき九城君がひどいめに会います^^ヴィクちゃんは相変わらずキュート。チェストの中に隠れるヴィクちゃんのかわいさといったらもう(殴)武田日向さんのイラストも最高に素敵です。
本当にこのコンビはいいですね〜「黙れ」「……ご、ごめん」なんてありきたりな台詞でもついほほえましい気持ちになります。
ストーリーも手が込んでいます。本編を読んでいるからこそ騙されてしまうようなネタもありました。五つの章に分けられた一連の事件はつながっており、どれもわくわくしながら読み終えることができました。桜庭さんってサービス精神が旺盛なかたなんでしょうかね〜。
ファンタジアバトルロワイヤル誌上で連載されている作品以外に、書下ろしとしてセシル先生が主人公のお話も。これは時間軸的にはさらに前のお話で、前々日談かな。ドジっ娘童顔メガネ先生さんが好き人は必見ですw
あとがきには狛犬泥棒のお話・完結編もありますよ。→本編四巻感想


この小説が好きな人にお勧めする③
③ シュプルのおはなし② 春期限定いちごタルト事件① 少女には向かない職業
①少女の深くて暗い内面を描いた作品。桜庭さんの『少女には向かない職業』やるせない気持ちになります。→感想
②小市民を目指す男の子と女の子の話。米澤穂信さんの『春期限定いちごタルト事件』この2人も、タイプは違いますがいいコンビです。→感想
③小さな男の子がおじいちゃんの宝物を見て話を創作します。雨宮諒さん『シュプルのおはなし』童話を読んでるみたいな気分に浸れます。→感想