東野圭吾黒笑小説集英社,2005 Amazon


とりあえず、ばかばかしい話で構成されています。これでもかというほど、たた単純にあほらしい話が詰まってるとは……さすが笑いの東野さん(-ε-)
選考会の結果を待つ作家や編集者たちを描く「もうひとつの助走」作家になったらなったなりの苦労があるんでしょうねー。作家さんやってる人が書くんだから、実際にこんな駆け引きがありそうで怖いですな。
とりあえずこの本をとるきっかけとなった「巨乳症候群」すべてが巨乳に見える男の話。マテマテといいたくなります。
エロ話続きで「インポグラ」インポになる薬が起こす騒動。モウイイヨーといいたくなります。まあ、周りから(客観的に)みたらしょうもない話でも、本人にとっては重要な問題なんでしょうね。
こんな病気にかかりたくないな「みえすぎ」普通は見えない微粒子まで見えようになってしまった男の話。こんなんじゃ生活できません。メガネかけると直ると言う点で月姫思い出したり(殴)
最後の博士の台詞が無邪気すぎな「モテモテ・スプレー」タイトル通りのストレートな話。いや、ブラックなんですが。
一話目と微妙にリンクしている出版業界の話。「線香花火」他の仕事と兼業じゃないとやってけないんでしょうね。プロでも食ってけるのは一握りか。次の話に連動します。
これも同じく作家の話。「過去の人」一発屋(にもなってないけど)で終わってしまうのは悲しいです。さっきの主人公がメインになって話は続くのですが、オチの一言がシュールすぎ。作家なんてやってられないよ。なんでも年間約四百の新人作家さんが誕生するんだとか。
タイトルからして、これは白夜行読んどいたほうがおもしろいのかな?「シンデレラ白夜行」私はまだ未読であらすじくらいしかしらないのですよ。そんな私としては逆にこれを読むことによって、白夜行がどんな話か見えてきたような感じ。
この話には裏切られました。「ストーカー入門」まさか出だしの部分からこんな終わり方をするとは想像できず。
ばかばかしすぎる話の代表。「臨海家族」お父さんかわいそすぎです。『スーパープリンセス・あかねちゃん』のグッズ販売に関わる悲喜こもごもなんですが、アニメのタイトルからしてだめぽ。
こんなことやられたら立ち直れません。「笑わない男」笑わない男(ホテルマン)をどうにか笑わせようと奮闘する二人組みのコメディアン……。うーん。
ここでこの話は卑怯です。「奇跡の一枚」序盤からばかばかしいオーラが漂っていたのに(でも面白い設定です。こんな材料があったかという感じ)オチは……。あえてこの本の中にいれたおかげで輝きが一層増したお話。 
一つ目で出てきた作家がメインの話。「選考会」この話だけ以前立ち読みしました。もちろん最後までブラックです。
ここまで馬鹿馬鹿しい話を集められると、逆に笑うしかないですよ〜。作家に関する話は特に一押しです。