高橋弥七郎灼眼のシャナ〈10〉 (電撃文庫)メディアワークス,2005


この巻は外伝的な話なんですが、今までで一番おもしろいと思いました。やっぱり軍対軍のような多数戦は小説が媒体として適切ですよね。……考えてみると、あまり多数戦の描写はなかったかな(汗)
本編の過去の話となっていて、五巻のような位置づけです。中表紙のイラストも同じですし。五巻で設定として詰め込まれていたものが、ようやく明かされました。
ただ決定的に違うのは、ほとんどシャナがでないことです。例え本編の主人公やヒロインの出番がほぼ皆無だったとしても、楽しめるのはいいことですよね。
相変わらず燃える設定がバシバシつまってます。要はここですかね。戦闘描写そのものよりも、なによりキャラがいかしてます。味方だけでなく、悪役も。というか、むしろ悪役のほうが燃えます。真名のひとつひとつにもあこがれるのは子供だからでしょうか(^^)単発で出てくるキャラには逆に瞬発的な思い入れが強いのかも。
テイルズ オブ ファンタジア
敵の宰相とか、外見は骨ですが愛らしすぎます。今回、二番目に好きなキャラはこの宰相君です。気弱な賢者ってなにー(ノ-o-)ノ そして、敵の目的を聞いたときにはゲームの『テイルズ オブ ファンタジア』を思い出しました。やるせないんですよねー。ベタだけど燃えます。
ちなみに一番好きなキャラはもちろん、ヴィルヘルミナさんです。無表情っ娘なメイドさん(今回メイド服着てませんが)で技術派の戦士には惹かれてしまうのですよ。