自分ルール

同期の子がこの前貸してくれた小説の続編を渡してくれたのですが、同じシリーズは一ヶ月は読まないから遅くなるけどいい? という自分ルールを話したら驚いてた。そんなに変だろうかね〜。

女王の百年密室

女王の百年密室  Amazon
シリアス7ミステリ3
森博嗣女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)』新潮社,2004
森博嗣さんの作品感想


女王が管理する楽園にやってくるミチルとその相棒であるロイディの物語。この物語の香りをかいだだけでも、どこか奇妙で無機質な話であることを印象付けられます。
香りを楽しみ先の物語を想像しながら読み進めると、女王様に神に村のはずれ者のジュク老人など一癖も二癖もあるのに、トゲトゲしくなくどこか無個性にも感じられる人物たちが登場します。
奇妙に管理された町の住人たちからは、狂信的な何かを感じ取れますね。住人たちだけでなく、ミチルたちも不思議。言葉遣いが慣れていないロイディはもちろん、未来の話なのでミチルの常識も微妙に違うわけですし。


そこで殺人が起きても、あまり怖いとは思わなかったです。わりと冷静に、英語と日本語の齟齬からくる伏線かな〜などと考えていたりしました。
推理といえば、ロイディはさすがに助手役を確実にはこなせていないので、ロイディをそばに置きつつのミチルの自問自答が多かったです。事件の推理だけでなく、哲学的な問答もかなりの数あったような。
そして、常識に囚われていないというか別の常識を持っている女王様とミチルの会話がよかった。女王様がいたって普通に投げかけてくる疑問の数々が、やたらと引っかかるんですよね。ミステリ的なものも含めて、神秘的なベールに包まれた物語でした。


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