ライトノベル

神さまのいない日曜日

入江君人『神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)』富士見書房,2010 入江君人さんの作品感想 神さまがいなくなり、人が死ぬことも生まれることもなくなった世界で、村人たちに愛されている墓守の少女・アイの物語。人食い玩具<ハンプニーハンバー…

人類は衰退しました 5

田中ロミオ『人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)』小学館,2010 シリーズ感想 田中ロミオさんの作品感想 人類に代わって妖精さんが跋扈する世界を描くシリーズ5巻目。甘いこんぺい糖に混じって、ときどき遅発性の毒が隠し味にされております。今回の2編は、…

ウェスタディアの双星〈7〉英雄激突の章

小河正岳『ウェスタディアの双星〈7〉英雄激突の章 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 小河正岳さんの作品感想 結婚話でルシリアの視線の先が誰を追っているか明らかなのに、この手の話題は目が曇るのかチェザリーの空気読めなさっぷ…

断章のグリム 12

甲田学人『断章のグリム〈12〉しあわせな王子〈上〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 甲田学人さんの作品感想 これまで影で活躍していた葬儀屋さんの秘密に接近するシリーズ12巻目。設定としては分かっていましたが、葬儀屋さんと…

ROOM NO.1301 #10 管理人はシステマティック?

新井輝『ROOM NO.1301 #10 管理人はシステマティック? (富士見ミステリー文庫)』富士見書房,2008 シリーズ感想 新井輝さんの作品感想 恋愛感情の扱いに一般とズレがありますよね。章タイトルの「彼はシュートに恋してる」でも、熱中してることを恋してると言…

ほうかごのロケッティア

大樹連司『ほうかごのロケッティア (ガガガ文庫)』小学館,2009 大樹連司さんの作品感想 問題を抱えたクラスメイトを裏から操る箱庭ゲームに勤しむ褐葉が、覆面歌手・クドリャフカ宛の電波ハガキを転校生のかぐやに突きつけられて……という話。打順さんにすす…

ほうかご百物語 8

峰守ひろかず『ほうかご百物語〈8〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 峰守ひろかずさんの作品感想 恒例の経島先輩の語りは様々な変化球を見せてくれますが、私は相変わらず翻弄されっぱなし。そんなシリーズ8巻目は、江戸橋先輩も…

空ろの箱と零のマリア 3

御影瑛路『空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 御影瑛路さんの作品感想 前巻の爆弾発言から幕を明けるシリーズ3巻目。とりあえず序盤のコメディパートから大変満足。茂木さんが病院生活を持て余した末に手…

ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス

川原礫『ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 川原礫さんの作品感想 フェアリィ・ダンス編が完結するシリーズ4巻目。ゲーム内で素敵にコンビを組んでいる兄妹の関係がいつ発覚するか…

乃木坂春香の秘密 12

五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密〈12〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 五十嵐雄策さんの作品感想 修学旅行編もクライマックスなシリーズ12巻目。今回は春香ではなくて椎菜のターンです。完璧なかませイカかと思っていましたが、予…

“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕

高木敦史『“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)』角川書店,2010 高木敦史さんの作品感想 本名を呼ばれると暴れてしまう奇病を患っている”菜々子さん”が、ある事件の真相を告げ始めます。deltazuluさんの感想を読んで手にとりまし…

多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん

入間人間『多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 入間人間さんの作品感想 黄鶏くんと後輩なお姉さん・多摩湖さんの部活話。本当にそれだけの話なのですが、初っ端の「脱衣ポーカー」ではブラをはずすとかとんでもない心…

悲しみは黄昏とともに

冴木忍『悲しみは黄昏とともに (富士見ファンタジア文庫―「卵王子」カイルロッドの苦難)』富士見書房,1994 シリーズ感想 冴木忍さんの作品感想 子供同士のような喧嘩をミランシャに窘められたりしつつも、ラスボスの根城まで到達しちゃいましたなシリーズ6…

神様のメモ帳 5

杉井光『神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 杉井光さんの作品感想 ニート探偵のアリスを初めとした探偵団の日常を描いた短編集。最初はさらしを盗まれるミンさんの話。これまでミンさんを女性としてみたこと無かっ…

世界平和は一家団欒のあとに〈5〉追いかけてマイダーリン

橋本和也『世界平和は一家団欒のあとに〈5〉追いかけてマイダーリン (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2008 シリーズ感想 橋本和也さんの作品感想 「実家に帰らせていただきます」とママさんが家を出てしまうシリーズ5巻目。今回では耕作と志乃の馴れ…

ROOM NO.1301―しょーとすとーりーず・つー

新井輝『ROOM NO.1301―しょーとすとーりーず・つー (富士見ミステリー文庫)』富士見書房,2006 シリーズ感想 新井輝さんの作品感想 話を向けてきたのはツバメなのに、千夜子のほうが痴漢のやりがいがあると健一が答えると怒られるという、理不尽な話から始ま…

ヴァンダル画廊街の奇跡

美奈川護『ヴァンダル画廊街の奇跡 (電撃文庫)』アスキー・メディアワークス,2010 美奈川護さんの作品感想 芸術が規制を受けている世界を舞台に、ビルなどに名画の模写を行うヴァンダルという組織の物語。電撃小説大賞・金賞受賞作です。 ヴァンダルと遭遇し…

ほうかご百物語〈7〉

峰守ひろかず『ほうかご百物語〈7〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 峰守ひろかずさんの作品感想 経島先輩の語りも鉄壁のパターンとなってきたシリーズ7巻目。前巻で騒動を起こしたフィルくんの悩みも美生先輩の癒し光線で和らぎ…

デュラララ!!×7

成田良悟『デュラララ!!×7 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 成田良悟さんの作品感想 首を食べるとか……揃いもそろって発想が狂ってる人が多くなってきて、陣営の境界線もあやふやになってきたシリーズ7巻目。 どれほどの力があるか…

食卓にビールを 6

小林めぐみ『食卓にビールを〈6〉 (富士見ミステリー文庫)』富士見書房,2007 シリーズ感想 小林めぐみさんの作品感想 酔っ払ったかのような物語を味わえるこのシリーズも最終巻です。最終巻でもいつも通りですけれどね。感想もいつも通り淡々とー。 「養殖篇…

時載りリンネ! 3 ささやきのクローゼット

清野静『時載りリンネ! 3 ささやきのクローゼット (角川スニーカー文庫)』角川グループパブリッシング,2008 シリーズ感想 清野静さんの作品感想 最初の渋柿の話だけで、本全体に好印象を持ってしまうのはどうなのかと思いつつも、雰囲気が好きなシリーズ3巻…

魔法鍵師カルナの冒険〈4〉世界で一番好きなあなたへ

月見草平『魔法鍵師カルナの冒険〈4〉世界で一番好きなあなたへ (MF文庫J)』メディアファクトリー,2006 シリーズ感想 月見草平さんの作品感想 師匠が危機に陥って、しかし追いかけているエクセラの手掛かりもありと、緊迫した状況の中でなお、ラブがあるから…

幕末魔法士

田名部宗司『幕末魔法士―Mage Revolution (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 田名部宗司さんの作品感想 幕末と魔法を世界にした物語。若き天才であり、御家復興など様々な宿命を背負っている伊織が、とある魔術書の翻訳をお願いされます。 そんな重…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 5

伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2010 シリーズ感想 伏見つかささんの作品感想 黒猫が後輩になる衝撃の展開で幕を明けるシリーズ5巻目。まあ、黒猫は黒猫なのでファーストコンタクトはともかく、…

狼と香辛料 14

支倉凍砂『[asin:4048683268:title]』アスキーメディアワークス,2010 [http://d.hatena.ne.jp/umikawauso/searchdiary?word=%2A%5B%CF%B5%A4%C8%B9%E1%5D:title=シリーズ感想] [http://d.hatena.ne.jp/umikawauso/searchdiary?word=%BB%D9%C1%D2%C5%E0%BA%BD…

ROOM NO.1301〈#9〉シーナはヒロイック!

新井輝『ROOM NO.1301〈#9〉シーナはヒロイック! (富士見ミステリー文庫)』富士見書房,2007 シリーズ感想 新井輝さんの作品感想 プロローグを読んでいるだけで、イライラが募り始めるシリーズ9巻目。 物語の中では、道徳的に悪いことをするか、大切な人を泣…

薔薇とダイナマイト

若木未生『グラスハート〈2〉薔薇とダイナマイト (コバルト文庫)』集英社,1944 シリーズ感想 若木未生さんの作品感想 切れ味も脆さもある麻薬のようなバンドにどっぷりはまった朱音の物語。音楽の虜である人たちの日常が描かれているシリーズ2巻目です。 「…

乃木坂春香の秘密 11

五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密〈11〉 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2009 シリーズ感想 五十嵐雄策さんの作品感想 修学旅行で北海道へ向かう裕人と春香の物語。シリーズ11巻目です。広大な大地のおかげで春香もプチアクティブ。ニヤニヤできますな…

ウェスタディアの双星〈6〉銀河大乱前夜の章

小河正岳『ウェスタディアの双星〈6〉銀河大乱前夜の章 (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2009 シリーズ感想 小河正岳さんの作品感想 戦略の一手として弱小国のウェスタディアが頼った共和国が、やっかいな動きを見せ始めるシリーズ6巻目。前回解決し…

ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス

川原礫『ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)』アスキーメディアワークス,2009 シリーズ感想 川原礫さんの作品感想 キリトの現実世界での妹・直葉が登場するなど、前巻の短編集とは違い物語自体が動き出すシリーズ3巻目。のっけか…